建築生産

建築生産
1.モジュール
2.環境保全マネジメント
3.建設プロジェクトマネジメント
4.品質管理マネジメント
5.マネジメント用語
6.設計工事監理
7.設計工事監理標準業務
1.モジュール
構成材のサイズを定めるための寸法の組織をモジュールという。モジュールを使って建築構成材や建築及び建築の部分の寸法調整をする方法をモデュラーコーディネーション(MC)といい、建築生産の合理化と建築費の引き下げを主な目的としている。
目 次
1.モジュール
2.環境保全マネジメント
3.建設プロジェクトマネジメント
4.品質管理マネジメント
5.マネジメント用語
6.設計工事監理
7.設計工事監理標準業務
(1)基本的モジュール
(2)JIS建築モデュール
(3)モデュロール
(4)モデュラーコーディネーション
(5)製作寸法と呼び寸法
(6)クローズド部品とオープン部品
(7)シングルグリッドとダブルグリッド
(8)伝統的建築とモデュラーコーディネーション
(9)プレファブ工法
(1)基本的モジュール
1)基本的モジュールの例
倍数列1・2・4・8・16・32・
フィボナッチ数列1・2・3・5・8・13・21・
ルナール数1・1.6・2.5・4・6.3・10
フィボナッチ数列
フィボナッチ数列とは、初めに1、1をおき、以降は直前の2項の和を次の項とする数列。 1、1、2((1+1)、3(1+2)、5(=2+3)、8(=3+5)、13(=5+8)、
ルナール数(実用的等比数列)
コピーの拡大や縮小で、迷ったことはありませんか? B4 から A4 にというように、あらかじめ縮小率が決まっていないとき、例えば50%では少し小さすぎる、71%(A3からA4にする場合の縮小率)では、大きすぎるとしたら、どういう数字を選びますか? 適当に選んでしまうと、もしまた、その数字が必要になったとき思い出すのが大変です。50%、55%、60%…、のような等差的にキリのよい数字を、試行錯誤で選んでいる人が多いのではないかと思います。人間の感覚にとっては、差より比の方が重要なことが多いのですが、等比的な数列になじみが薄いからです。そんなとき、迷わず適確な数を選ぶために、Renard が実用的な等比級数として考案したルナール数を使うことです。
ルナール数(2)ルナール数表
R5 R10 R20 R40 音階 純正調 1.00 1.00 1.00 1.00 C 1 1.06 1.12 1.12 D 9/8 1.18 1.25 1.25 1.25 E 5/4 1.32 F 4/3 1.40 1.40 1.50 G 3/2 1.60 1.60 1.60 1.60 1.70 A 5/3 1.80 1.80 B 7/4 1.90 H 15/8 2.00 2.00 2.00 C 2 2.12 2.24 2.24 2.36 2.50 2.50 2.50 2.50R5 R10 R20 R40 2.50 2.50 2.50 2.50 2.65 2.80 2.80 3.00 3.15 3.15 3.15 3.35 3.55 3.55 3.75 4.00 4.00 4.00 4.00 4.25 4.50 4.50 4.75 5.00 5.00 5.00 5.30 5.60 5.60 6.00 6.30 6.30 6.30 6.30R5 R10 R20 R40 6.30 6.30 6.30 6.30 6.70 7.10 7.10 7.50 8.00 8.00 8.00 8.50 9.00 9.00 9.50 10.0 10.0 10.0 10.0
(2)JIS建築モデュール
2)JIS建築モデュール(JIS A 0001)
日本工業規格JISモデュラーコーディネーションは、等比級数をもとにした数列である標準数を基本として寸法体系が定められている。
JISに定められているモデュラーコーディネーションは,1・2・3・5・7の整数倍を基準値とした工業標準数により,決められている。
JISにおける建築のベーシックモデュールは100㎜。(JIS A 0001及びJIS A 0004)
(3)モデュロール
3) モデュロール
フランスの建築家ル・コルビュジエが作成した、黄金比と人体寸法から割り出したモデュールの案である。個人的に設計に使っていた寸法体系で、モデュールの一種ではあるが、JISモデュールとは関係ない。
(4)モデュラーコーディネーション
4)モデュラーコーディネーション
モデュラーコーディネーションとは、建築部材、設備から設計、施工に至までの建築生産の全体にわたり、基本単位となる寸法(モデュール)を定め、構造材・家具・設備などがモデュールで割り付 けられた位置に納まるようにすること。これによれば部材の互換性などが増すため、量産性を高めたり、プレハブ化を進めたりすることができる。
モデュラーコーディネーションによって、建築部品と建物の各部分の寸法調整を行うことで、建築産業の合理化・工業化のためにも役立つ。
(5)製作寸法と呼び寸法
5) 製作寸法と呼び寸法
構成材や部品は、組み立て基準線に合わせて設置されるが、その際には部品製作の際に生じる誤差や、据え付けの時の位置の誤差を吸収するため、あらかじめ空き(逃げ)をとって小さめに設計される。この時の構成材の寸法を製作寸法といい、基準線間の距離を呼び寸法という。
「呼び寸法」とは,「公称寸法」とも呼ばれ,部品のサイズを表示する際に用いる寸法である. 一般的にはクリアランスや目地幅などを含めた寸法であり,製作寸法とは異なる.「呼び寸法」=「製作寸法」+「クリアランス・目地幅など」
(6)クローズド部品とオープン部品
6) クローズド部品とオープン部品
特定の需要(注文)や特定のビルディングシステム(建築生産方式)のために特別に造られた建築部品をクローズド部品といい、不特定多数の建築物を対象として汎用性を有する建築部品をオープン部品という。プレハブ住宅メーカーが造る自社製品専用の壁パネルはクローズド部品であり、従来の木造住宅全般に用いられるサッシはオープン部品である。
一般に,特定の需要や特定のビルディングシステム(建築生産方式)を対象とした建築部品をクローズド部品といい,不特定多数の建築物を対象とした建築部品をオープン部品という。オープン部品は,設計者や住まい手の選択,組み合わせの自由度が高くなるという利点がある半面,不特定多数の消費者を対象に開発されるため,個々の需要者には過剰装備になる可能性がある。
(7)シングルグリッドとダブルグリッド
7) シングルグリッドとダブルグリッド
モデュラーコーディネーションにおいてシングルグリッドとは、等間隔の単線でグリッドを組み、柱や壁をその交点に合わせて配置する寸法をいい、ダブルグリッドとは、柱や壁の厚みを二重線としてグリッドを組む手法をいう。
「パネル状のものが並んで面をなす鋼製材群(天井パネル)」の場合には、ダブルグリッドでは、和室の敷居、鴨居などのように、他の部材と寸法の大きく異なる部材を充てんする必要があるため、一般に、グリッドで囲まれた領域を構成材だけで埋められるシングルグリッドのほうが適しており、構成材の互換性は高い。
シングルグリッドダブルグリッド
江戸間京間
柱間隔は、基準寸法の整数倍とする。 モデュラーコーディネーションにおける「シングルグリッド」とは,等間隔に引かれた単線によるグリッドをいい,木造軸組構法の江戸間は,モデュラーコーディネーションにおけるシングルグリッドに分類される.ちなみに,木造の在来工法の場合,910㎜(半間=3尺)を基本モジュールとして軸組みを設計します。柱間隔は、柱の断面寸法に関係した端数を生じる。 正味の実寸法(畳のサイズなど)を基本単位とし,それに柱寸法をたしていく手法をダブルグリッドといいます.「ダブルグリッド」の場合,柱や壁が配置される部分に対して二重線でグリッドラインを引き,その中に柱や壁を納めていきます.京間はダブルグリッドに分類されます。

伝統的建築とモデュラーコーディネーション

シングルグリッドとダブルグリッド

木造軸組構法の京間は、モデュラーコーディネーションにおけるダブルグリッドに分類される。

■江戸間
・シングルグリッド
・柱間隔は、基準寸法の整数倍とする
モデュラーコーディネーションにおける「シングルグリッド」とは,等間隔に引かれた単線によるグリッドをいい,木造軸組構法の江戸間は,モデュラーコーディネーションにおけるシングルグリッドに分類される.ちなみに,木造の在来工法の場合,910㎜(半間=3尺)を基本モジュールとして軸組みを設計します.

■京間
・ダブルグリッド
・柱間隔は、柱の断面寸法に関係した端数を生じる

正味の実寸法(畳のサイズなど)を基本単位とし,それに柱寸法をたしていく手法をダブルグリッドといいます.「ダブルグリッド」の場合,柱や壁が配置される部分に対して二重線でグリッドラインを引き,その中に柱や壁を納めていきます.京間はダブルグリッドに分類されます.

(8)伝統的建築とモデュラーコーディネーション
8) 伝統的建築とモデュラーコーディネーション
木造軸組構法において、関東地方に多い江戸間(田舎間)は、1間を6尺(約1.82m)とし、柱の中心間隔を1/2間(3尺)の整数値とする。そのため、柱の間隔と太さに応じて畳寸法を小さくしなければならない。
関西地方に多い京間は、1間を6.3尺(約1.91m)とし、畳寸法をすべて1/2間(3.15尺)×1間(6.3尺)に統一している。そのため、柱割りでは、室の四隅の柱どうしの内法寸法が1/2間(3.15尺)の整数倍となる。ただし、その中間に柱を立てると、隅柱と中間柱の内法寸法は、基準寸法の整数値から中間柱の大きさの半分を引いた値になる。
モデュラーコーディネーションにおいては、江戸間はシングルグリッド、京間はダブルグリッドに分類される。
わが国の伝統的な木造建築において、柱や組み物などの各部構成材を割り付ける比率と部材寸法を決定するシステムを木割という。江戸時代初期に木割術として体系化され、それを記したものを木割書とよぶ。匠明は、江戸時代の大棟梁で代々務めた平内家に伝承されてきた代表的な木割書である。
古代ギリシャ・ローマなどの古典建築にみられる、柱とエンタブレチュア(横架材)との比例関係を中心とする各部の構成基準をオーダーと呼ぶ。古代ギリシャ・ローマ建築では、柱身下部の径を基準寸法としているものが多い。
(9)プレファブ工法
9) プレファブ工法
 
2.環境保全マネジメント
(1) 環境保全マネジメント
 
(1) 環境保全マネジメント
1)
 

組織や事業者が、その運営や経営の中で自主的に環境保全に関する取組を進めるにあたり、環境に関する方針や目標を自ら設定し、これらの達成に向けて取り組んでいくことを「環境管理」又は「環境マネジメント」といい、このための工場や事業所内の体制・手続き等の仕組みを「環境マネジメントシステム」(EMS – Environmental Management System)といいます。 また、こうした自主的な環境管理の取組状況について、客観的な立場からチェックを行うことを「環境監査」といいます。
 環境マネジメントや環境監査は、事業活動を環境にやさしいものに変えていてくために効果的な手法であり、幅広い組織や事業者が積極的に取り組んでいくことが期待されています。
 環境マネジメントシステムには、環境省が策定したエコアクション21や、国際規格のISO14001があります。他にも地方自治体、NPOや中間法人等が策定した環境マネジメントシステムがあり、全国規模のものにはエコステージ、KES・環境マネジメントシステム・スタンダードがあります。

環境マネジメントの必要性

  1. (1)消費者の環境意識は急速に高まっています。企業間の取引においてもグリーン購入の動きが活発化してきています。環境にやさしい商品・サービスを提供し、環境にやさしい企業であることが、ますます求められています。将来を見通し、より積極的に環境に取り組むことが、ビジネスチャンスにつながります。
  2. (2)地球環境の容量の限界を考えれば、環境保全に対する様々な規制や要請は、今後ますます強化されると予想されます。こうした動きに効果的に対応するには、環境マネジメントにより体系的に取り組むことが必要となってきます。
  3. (3)環境マネジメントに取り組むことは、省資源や省エネルギーを通じて、経費節減につながると言われています。また、組織内部の管理体制の効率化にもつながるとも言われています。こうした直接的なメリットも期待できます。

建築物の設計に当たっては、可能な限り環境負荷を小さく抑え、再利用・再生が可能な資源・材料を使用し、建築の生涯の資源消費を最小限に富めることが望ましい。

3.建設プロジェクトにおけるマネジメント

(1) 建設プロジェクトにおけるマネジメント

(1)プロジェクト推進方式

建築におけるプロジェクトマネジメントは発案から運用までのプロジェクトにおいて、工程、品質、コスト、発注を管理することを指します。

古くから日本では発注者が施工会社であるゼネコンを信頼して工事全体を任せる一括請負が一般的でした。しかし、不透明性などが顕在化したことやアメリカで生まれた「PM方式」の導入により、第三者視点の専門家によるプロジェクトマネジメントが生まれました。

「PM方式」とは、建築工事に関わる「発注者」「設計者」「施工者」以外の第四者として発注者と共に良い建築事業とするためプロジェクトマネジメントする手法のことを言います。

1)コンストラクション・マネジメント

2)プロジェクト・マネジメント

3)ファシリティー・マネジメント

(2) 生産性・経済性の評価方法
4.品質管理マネジメント
5.マネジメント用語
(1) 用語一覧
 
(1)用語一覧
用語一覧
PFI 
SPC 
コンソーシアム 
CALS/EC 
BCM 
BIM 
設計競技 
ブリーフィング 
マスタースケジュール 
性能発注方式 
設計・施工一括発注方式 
施工分離発注方式 
コストオン方式 
総合評価落札方式 
談合 
フィージビリティ・スタディ 
デューデリジェンス 
CRE 
CSR 
コンプライアンス 
アカウンタビリティ 
公益通報 
アセットマネジメント 
サブリース 
  
6.設計工事監理
(1) 工事監理の定義
 
 
(2) 工事監理の業務
 
 
(3) 工事監理の責任
 
 
(4) 工事監理者の選定
 
 
(5) 善良な管理者の注意義務
 
 
(6) 設計受託契約・工事監理受託契約
 
 
(7) 建築士・建築士事務所の業務等
 
 
7.設計工事監理標準業務
(1) 設計に関する標準業務
(2) 工事監理に関する標準業務
(3) 建築工事に係る資格者
(1)設計に関する標準業務
1) 基本設計
 
2) 実施設計
 
3) 工事施工段階で設計者が行うことに合理性がある実施設計
 
(2)工事監理者に関する標準業務
(3) 建築工事に係る資格者
1) 施工管理技士
 
2) 主任技術者・監理技術者
 
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